9月10日、JR西日本は、2020年秋ごろからJR七尾線に新型車両を導入すると発表しました。同時に、車両内に『車載型IC改札機』を設置し、七尾線全線がICOCAエリアとなります。
七尾線に導入される新型車両は521系で、同形式車両が北陸本線や金沢以東の各第三セクターで運用されています。
今回導入される521系の車両数は30両(2両編成×15本)となっています。金沢総合車両所には413系が18両(3両編成×6本)、415系が27両(3両編成×9本)が配置されていますが、これがすべて521系2両編成で置き換えになります。
【JR西日本発表】
JR西日本ホームページより。
521系の特徴
安全性・・車両異常挙動検知装置や先頭車間転落防止ホロの設置、戸挟み検知装置、EB-N装置(運転士異常時列車停止装置)、とっさの際に掴まりやすい形状・オレンジ色調の吊手、手スリの採用
快適性・・多機能トイレ・車椅子スペース・LED照明・自動温度調節による空調の最適化
利便性・・ 車載型IC改札機の設置や、車内ドア上部の情報表示装置による行き先案内
車両デザインとしては、521系の最新版とよく似ています。塗装は茜色となっており、これは輪島塗を連想させる茜色をラインカラーとなっています。塗装配置は225系100番台・521系第3次車とよく似た、車両先頭部から側面まで続くタイプとなっています。
車載型IC改札機は、列車の扉に改札が設けられたようなイメージとなっています。列車の乗車時にICカードをタッチし、降車時にICカードをまたタッチすることになります。バスと同じですね。
今度導入される521系は、まるで北陸版227系のような印象を受けました。
ただ、新型車両が導入されたとしても、いいことばかりではありません。
新型521系と、置き換え対象の413系・415系の編成数は15本で同じですが、1両減車されて2両編成となります。これでは混雑が増し、着席機会が減少してしまいます。3両編成で置き換えてほしかったところですね。