5月04日、大阪市交通局鶴見検車場・森ノ宮検車場にて、大阪市交通局のなつかしの車両が公開されました。このイベントでは、森ノ宮検車場・緑木検車場・鶴見検車場・中百舌鳥検車場の4か所が公開され、森ノ宮と緑木は両日、中百舌鳥は3日のみ、鶴見は4日のみとなっていました。事前応募制でしたが、大変嬉しいことに当選いたしましたので、お知り合いの方と行ってまいりました。
このレポートでは、その中から、森之宮検車場と鶴見検車場の公開の様子をレポートいたします。
下に掲載している画像は、クリックすると大きなサイズで見れます。
鶴見検車場は10時から公開していたので、まずは鶴見緑地駅へ向かいました。 |
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さらに奥へ進んでいくと、80系が2編成並んでいました。 最初は70系と80系を並べて展示していると予想していたのですが、なんと80系8001Fと長堀鶴見緑地線に転属した8531Fが並べられていました。8531Fは黄緑色をベースにした塗装に変更され、前面窓下部には大きく民営化後のロゴが入っています。 |
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先ほどの車両展示に戻ると、前照灯が点灯していましたが、幕は回送表示でした。先ほど通った右側の階段脇には、大阪市営地下鉄 110周年記念で運転された、目玉のシールが貼られていました。 |
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80系車両展示スペースに来る前に気になっていたこの事業用車両は、架線検測車です。 銘板にあるマツヤマ、MJKとは、松山重車輌工業株式会社(本社:新潟市)のことだそうす。 |
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鶴見検車区を後にして、鶴見緑地駅から長堀鶴見緑地線に乗って、森ノ宮駅へ移動しました。 森之宮検車場へ入るのは、2008年3月以来となります。 |
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森ノ宮検車場の中に入ります。入り口付近には、市電や市バスの停留所の看板が建っていました。 多数の車両が保存されてるなかで、まず最初は市電2201号車です。確か数年前に、フェスティバルゲートの裏に置かれていましたね。この3枚窓のデザインは、阪堺電車の旧型車も同じですね。 |
森ノ宮検車場入り口から真正面に見えていた車体は、堺筋線でかつて活躍していた60系でした! 保存されているのは、60系6014号車です。新造当時の姿に復元されており、最後の活躍を見ていた頃とは印象が異なっています。(60系末期ごろの写真はこちら) 目につくところでは、前面窓下部にあるアルミ板の色が、ラインカラーの茶色から紅色になってることです。また、その部分にヘッドマーク取付け用のフックも取付けられています。サイドビューを見てみると、やはりラインカラーの茶色帯が剥がされ、無塗装の状態になっています。そして、側扉まで小窓に復元されています(苦笑)。また、側面に掲出されているコマルマークですが、どう見ても御堂筋線の赤色コマルに見えますね。。 |
60系の後ろには、堺筋線以外の第三軌条各線で活躍した、50系が連結されていました。 その連結部分のカットです。連結器は問題なさそうですが、連結部は設計が異なるようで、50系の妻面?が見えています。 |
60系の後ろに連結されていた50系です。この50系は、自分が小学生のころ谷町線や千日前線で最後の活躍をしたころに見かけました。特に谷町線では、中間車化された先頭車が組み込まれており、ふさがれた前照灯や尾灯が気になったのか、当時の自分にとっては大変興味をそそられる形式でした。
保存されているのは、50系5085号車です。以前の公開では、千日前線で最後の活躍をしていた状態のまま展示されていました。今回の公開では、新造当時に近い姿に復元された姿を見ることができました。(以前公開された50系の写真はこちら)
最末期のころと比較すると、塗装は初代のクリームとオレンジに戻され、正面左側の助手席窓が大きくなって、バランスの良い3枚窓になっています。この姿はもちろん見たことがないので、大変新鮮です。
しかし、50系で最も気になるのは、前照灯と尾灯の配置です。この50系の1年後に製造されたなぜこのような斜めになってるのか、気になって仕方ありません。確か、この50系と同時期に製造され、末期は50系の中間車となった6000形?は灯具類の配置が縦になっています。このあたりも調べてみたいですね。
そして、なんと!50系の鉄道コレクションが発売されます!(パチパチパチ!)。製品化されるのは、谷町線と千日前線時代の姿で、谷町線のセットのほうには、5700形(元200系→1200形の電装解除車)も組み込まれています。 |
森ノ宮検車区の奥へ進むと、塗装されていないアルミ製30系が展示されていました。 ラインカラーのない姿を見るのは初めてですが、なんというか無言の威圧感を感じるような顔です。
この車両は、30系3008号車です。以前の公開では、3042号車として中央線で活躍していた状態のまま展示されていました。今回の公開では、元の番号に復帰しラインカラー等を撤去して、新造当時に近い姿を見せています。
30系は第三軌条各線で乗車していたと思いますが、谷町線で最後まで活躍し てたのを覚えてる方が多いのではないでしょうか。そのグループは新30系と呼ばれ、初代30系に改良を施したタイプです。なので、今ここ森ノ宮に保存されているのは、原型に近い30系なのです。 |
後ろには、同じ30系でステンレス製の3062号車が展示されていました。この車両、以前は緑木検車場で展示されていましたが、いつの間に森ノ宮にやってきたのでしょうか。。。 このラインカラー入りの30系は見慣れているので親近感がありますね。いつか後ろの無塗装30系と並べて撮影会を期待したいです。 |
さらに奥へ進むと、トロリーバスと市電を保管している車輛保存庫があります。そこには、数多くの貴重な品々が展示されていました。 |
ありがとう森之宮のヘッドマークと、何やら寄せ書きのようなヘッドマークが展示されています。こんなHMは初めて見ました。そして、トロリーバス・市電が現役時代だったころの写真も掲出されています。 |
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こちらは、駅名看板、車番のプレート、車両の灯具類や銘板などが置かれていました。 大阪市交通局独特のヒゲ文字書体を使用した、大国町駅の駅名看板が置かれています。今やこのヒゲ文字を使った看板はほとんど見かけません。車両の銘板を見てみると、大阪市交通局の車両は、近畿車両の他に、ナニワ工機(今のアルナ工機)や、名古屋の日本車両で製造されたことがわかります。 |
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廃車になった車両から前照灯や尾灯を外して保管しているようです。 恐らく現在保存している車両に部品を供給する目的と思われます。緑色の灯具類は、中央線で50系が運行して頃に廃車になった車両のものでしょう。その周りには車番プレートが並んでいます。30系3042Fをはじめ、10系第1編成のものもありました。そして、奥にある2001のプレートですが、廃車になった中央線20系2001Fのものか、旧20系第1編成のものか、どちらなんでしょうか・・。 |
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中央線20系と、60系の模型がありました。その周りには、60系がローレル賞を受賞した際の記念プレートや表彰状、トップナンバー編成に取り付けられていたプレート類が展示されています。6001Fは、末期まで残っていましたね。 |
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地下鉄車両の変遷や、市電車両の搬入、懐かしい写真が展示されています。 |
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トロリーバスと市電が展示されています。 |
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市電801形は車体の前後端が絞られているのが特徴です。車内はなんとなくゴージャスな雰囲気を感じました。 |
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路面電車の路線図を見ると、御堂筋が開通していなかったのか、堺筋に系統が集中していますね。近畿相互銀行という名前に時代を感じます。 |
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